「カヌー愛」は誰にも負けない!スランプと「18祭」を乗り越え、世界を目指す女子高生アスリートの挑戦!
「国内の高校生の中で、誰よりもカヌースラローム競技を愛している」 そう断言する吉川颯姫さんは、小学3年生でカヌーに出会い、中学から本格的に競技を始めました。スタートは決して早くありませんでしたが、持ち前のコミュニケーション能力で国内外の選手やコーチから貪欲に学び、高校1年でジュニア日本代表に選出されるまでに成長しました。

しかし、順風満帆に見えた彼女の競技人生に、大きな壁が立ちはだかります。高2の代表選考での大きなミス。そこからスランプに陥り、「カヌーが楽しくない」と競技を辞めることまで考えました。 どん底から彼女を救ったのは、NHKの番組「18祭」での出会いと、自分自身との徹底的な対話でした。技術だけでなくメンタルも大きく成長させた彼女は、翌年再び日本代表の座を掴み取り、フランスでのジュニア世界選手権で「最高のパフォーマンスを発揮する」という目標を達成しました。
競技だけでなく学業でも評定平均4.0以上をキープし、英語学習にも力を入れる文武両道の吉川さん。将来はトップアスリートとして活躍しながら、スポーツビジネスの視点も持ち、「マイナースポーツの発展に貢献する組織を作る」という大きな夢を描いています。
コミュニケーション能力を武器に、急速に成長!
カヌーを始めたのは中学からと、周りより少し遅かった吉川さん。しかし、彼女にはそれを補って余りある武器がありました。それは「分からないことは、誰にでも聞く」という積極性です。 コーチはもちろん、国内外の経験豊富な選手たちにも自ら話しかけ、技術や考え方を吸収。この貪欲な姿勢が、短期間での実力アップに繋がりました。
挫折、そして「18祭」での再起
高2での代表落選は、彼女にとって大きな挫折でした。他人と比較し、自信を失いかける中で参加したのが、NHKの「18祭」でした。 そこで同世代の若者たちと本音で語り合い、自身の弱さや葛藤と向き合うことで、「あの子にはなれないし、なる必要もない」という境地に達します。このメンタル面の成長が、技術的な課題の克服(海外選手との比較分析、体幹トレーニング、栄養管理など)と相まって、スランプ脱出の鍵となりました。
カヌーだけじゃない!「マイナースポーツの未来」を見据えて
吉川さんの視点は、自身の競技力向上だけにとどまりません。 サッカーチームの経営者による講習会に参加し、「強化」と「事業」の両輪が必要だというスポーツビジネスの基礎を学びました。そして、「マイナースポーツを発展させるためには、全体を俯瞰できる組織が必要だ」という課題意識を持つようになります。
早稲田大学スポーツ科学部では、スポーツビジネスコースで作野誠一教授のゼミに入り、「マイナースポーツが持続的に発展するための組織・人材」について探究したいと具体的に計画しています。
「愛」と「視野」が、アスリートを強くする
吉川さんの合格から学べること。 それは、「競技への愛」と「社会を見る広い視野」の両方を持つことが、これからのアスリートには必要だということです。

ただ競技が強いだけでなく、挫折を乗り越える人間力があり、さらに「スポーツ界全体をどう良くするか」というビジネスの視点も持っている。そんな吉川さんだからこそ、早稲田大学スポーツ科学部が求める人材と合致したのです。
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