青山学院大学 文学部 史学科に合格した、斎藤光乃香(さいとう このか)さん


「仲間が10人から2人に激減…」日本舞踊の危機を救うため、文化庁へ直撃!?踊れる“歴史学者”を目指す女子高生の挑戦!


「日本舞踊って何?」「見たことない」 小学4年生から日本舞踊を続けてきた斎藤さん。しかし、彼女が直面したのは、伝統芸能に対する若者の無関心という冷酷な現実でした。 一緒に稽古していた仲間は、なんと10人からたったの2人に減少。 「このままでは、大好きな日本舞踊が消えてしまう…」


そんな危機感から、彼女は「踊る」だけでなく「調べる・動く」ことにシフトしました。 老人ホームでのアンケート、オーストラリアでの実演、さらには文化庁への問い合わせまで! 「歴史を知らなければ、未来には残せない」と気づき、青山学院大学への合格を勝ち取った、行動派のストーリーを紹介します。


「誰も知らない」悔しさが原動力

斎藤さんの活動のきっかけは、自身の教室での「過疎化」でした。 発表会や地域の文化祭で披露しても、同世代の友人の反応は薄い。「知らない」と言われるたびに、悔しさが込み上げました。


「みんな『日本の伝統は大事』って言うけれど、実際には誰もやろうとしない」 慰問先の老人ホームでアンケートをとった結果、「残したい」という理想と「やらない」という現実のギャップを数字として突き止めました。 ここで「仕方ない」と諦めず、「どうすれば巻き込めるか?」を考え始めたのが彼女の強さです。


文化庁に電話!?驚きの行動力

現状を打破するために、彼女が取った行動は驚くべきものでした。


文化庁へ質問: 「国はどう考えているの?」と疑問に思い、なんと文化庁に直接問い合わせ!そこで「伝承者育成への補助金制度」があることを知り、国の支援体制と現場の課題をリンクさせました。


オーストラリアで実演: 留学先で、着物や踊りの写真を見せながら英語で解説。「見せ方次第で、海外の人も興味を持ってくれる!」と確信を得ました。


国内の制度(文化庁)と、海外の反応(オーストラリア)。この2つの視点を持ったことで、「日本舞踊はまだ戦える」という自信を掴みました。


なぜ「実技」ではなく「史学科」なのか?

日本舞踊を広めるなら、芸術系の大学でも良いはず。なぜ彼女は青山学院の「史学科」を選んだのでしょうか? そこに、彼女の視点の鋭さがあります。


「今ある『伝統』は、実は近代になって意図的に作られたものかもしれない」


彼女は、単に踊りを継承するだけでなく、「日本舞踊がどうやって今の形になったのか(歴史的背景)」や「江戸時代の身分制度とどう関わっていたのか」を学術的に解明したいと考えました。 志望理由書では、工藤健一教授の「国民国家形成と伝統文化」の視点や、岩田みゆき教授の「都市文化」の研究を挙げ、「くずし字を読めるようになって、一次史料から日本舞踊を読み解きたい」と熱く語りました。


「踊り手」から「戦略家」への華麗なる転身

伝統を守るとは、ただ繰り返すことではなく、歴史を知り「再編集」すること


斎藤さんの合格が教えてくれるのは、「『好き』を守るためには、時にはプレイヤーの視点を捨てて、研究者の視点を持つ必要がある」ということです。


彼女は「仲間が減っていく」という悲しい現実から逃げず、「なぜ減るのか?」「昔はどうだったのか?」と歴史に問いかけ、文化庁や海外へと行動の幅を広げました。 「情熱(踊り)」と「冷静な分析(歴史学)」。この二刀流こそが、衰退しつつある伝統文化を救う鍵になるはずです。


斎藤さんは将来、歴史の知識を武器に、世界中の人々を魅了する日本舞踊の公演やワークショップを実現してくれるでしょう!