「タンザニアに、子どもたちが笑顔で学べる学校を建てたい!」行動力と情熱で、早稲田建築への切符を掴み取った田辺理世さん


「将来は建築士として、タンザニアに学校を建てたい」 この明確で熱い夢を持つ田辺さんは、高校時代からその実現に向けて驚くべき行動力を発揮してきました。 アフガニスタンで活動した中村哲医師の理念に感銘を受け、自ら「トビタテ!留学JAPAN」でタンザニアへ渡航。現地の教育環境を肌で感じ、「安全な校舎が、子どもたちの未来を拓く」と確信しました。


さらに、フィリピンの廃棄物(ココナッツの殻)を使った建材開発のコンテストにも参加するなど、「持続可能性」と「地域への貢献」を常に意識した活動を展開。 早稲田大学建築学科のカリキュラムや研究室の魅力を深く理解し、6年一貫教育の中で自分の夢をどう実現していくか、具体的なビジョンを描き切ったことが合格の決め手となりました。


原点は中村哲医師。「建てて終わりじゃない建築」を目指して

田辺さんの建築への想いの原点は、アフガニスタンで井戸を掘り、砂漠を緑に変えた中村哲医師の活動でした。 ただ物を与えるだけでなく、現地の人々と共に汗を流し、彼らが自立して維持管理できる仕組みを作った中村医師。その姿に、田辺さんは強く心を打たれました。


「建築も同じだ。『建てて終わり』ではなく、地域の人に愛され、守り続けられる場所を作りたい」 この信念が、彼女のすべての活動の軸となりました。


タンザニアで見た、崩れそうな校舎と子どもたちの笑顔

「中村医師のような活動がしたい」。そう考えた彼女は、アフガニスタンと地理・文化的に近いタンザニアを選び、トビタテ!留学JAPANで現地へ飛びました。 そこで目にしたのは、今にも崩れそうな危険な校舎で、それでも目を輝かせて学ぶ子どもたちの姿でした。


「学ぶ場所があること自体が、彼らにとって希望なんだ」 安全な校舎を建てることは、単なるインフラ整備ではなく、「教育の機会を保障し、子どもたちの未来を守ること」だと痛感したのです。



フィリピンの「ココナッツ」で建材開発!?

彼女の行動力は止まりません。京都大学主催の国際開発プランニングコンテストに参加し、フィリピンの社会課題解決に挑みました。 注目したのは、大量に廃棄されている「ココナッツの殻」。これを再資源化して建材として活用するアイデアを提案しました。


現地の素材を使うから、コストが安い。


新しい産業が生まれ、現地の雇用も増える。


ゴミが減って環境にも優しい。


まさに「一石三鳥」の持続可能な建築モデル。この経験は、将来タンザニアで学校を建てる際にも活きる、大きな武器となりました。


早稲田建築で描く、6年間の設計図

彼女が早稲田大学を選んだ理由は明確です。 「6年一貫教育で、設計だけでなく、構造・環境・歴史などを横断的に学べるから」。そして、「地域に根ざした建築デザインを実践する技術者を育成しているから」です。


志望理由書では、特に後藤春彦教授の研究室(地域計画・都市設計)を挙げ、「フィールドワークを通じて、地域資源を活かした建築計画や、住民参加型のまちづくりを学びたい」と具体的に記述。 タンザニアでの経験、フィリピンでの挑戦、そして早稲田での学び。すべてが一本の線で繋がり、説得力のある未来のビジョンとして提示されたのです。


「夢」を「計画」に変える力が、未来を拓く

行動で示した「本気度」が、大学の心を動かした


田辺さんの合格ストーリーが教えてくれるのは、「壮大な夢を語るだけでなく、それを実現するための具体的な行動と計画を示すこと」の重要性です。


「タンザニアに学校を建てたい」という夢物語で終わらせず、実際に現地へ行き、課題を見つけ、別の国(フィリピン)で解決策のヒントを得る。そして、その経験を大学での学びにどう繋げるかを、論理的に説明する。 この「行動力」と「構想力」の掛け算こそが、早稲田建築が求める人材像そのものでした。


田辺さんは将来、タンザニアの大地に、子どもたちの笑顔が溢れる、世界で一番温かい学校を建ててくれるはずです!