慶應義塾大学法学部政治学科にFIT入試で合格した、鈴内彩花(すずうち あやか)さん


「支援は『届ける』だけじゃ足りない」アフリカ支援の現場で感じた違和感から、慶應法学部へ!


「アフリカの子供たちのために何かしたい」 そんな純粋な思いからNPO活動を始めた鈴内さん。しかし、活動を続ける中で、彼女の中に一つの大きな「問い」が生まれました。 「物資を送るだけの支援で、本当に彼らの未来は変わるのだろうか?」


現場で感じたモヤモヤを放置せず、JICA職員へのヒアリングや学校での自治会活動を通じて「制度の仕組み」という根本的な課題にたどり着いた彼女。 感情論だけでなく、冷静な分析力と熱い志を持って慶應義塾大学 法学部政治学科に合格したストーリーを紹介します!


スタートは「ボーイスカウト」と「アフリカ支援」

鈴内さんの活動の原点は、小学生の頃から続けていたボーイスカウト活動でした。「奉仕」の精神が自然と身についていた彼女は、高校に入るとさらに視野を広げます。


NPO法人せいぼじゃぱん: マラウイへの学校給食支援を行う団体に参加。


AIMEC: アフリカへ楽器を送る支援活動に参加。


クラウドファンディング: 自ら資金を集め、支援を形にする経験を積む。


ここまではよくあるボランティア活動かもしれません。しかし、鈴内さんの凄さはここからでした。

「これって自己満足?」現場で感じた強烈な違和感

支援物資を送る中で、彼女はふと立ち止まります。 「これって、一時的な助けにしかなっていないんじゃないか?」 「向こうの人たちは、本当にこれを望んでいるの?」


その疑問を解消するために、彼女はなんとJICA(国際協力機構)の職員に対話を申し込みました。そこで聞いたのは、「現地の協力が得られにくい」という衝撃の事実。 良かれと思ってやっている支援が、実は「あげる側(ドナー)」の都合で進められていて、「もらう側(現地)」の声が反映されていない。この「ドナーの論理の優越」という構造的な問題に気づいたのです。


学校生活で見つけた「社会の縮図」

この難しい国際問題を、彼女は自分の身近な経験とリンクさせて考えました。 それは、高校での生徒会(自治会)役員としての経験です。


学校行事を運営する中で、「運営側(制度を作る人)」と「生徒(制度を使う人)」の間に不満やズレが生じることを体験。 「あ、これってアフリカ支援と同じだ」 制度を作る時に、当事者(生徒や現地の人)が参加しないと、誰も納得しないし長続きしない。 この「当事者参加の重要性」を肌感覚で理解していたことが、彼女の志望理由書に圧倒的な説得力を生みました。


慶應法学部で「制度設計」を学ぶ

「支援物資を運ぶ人ではなく、支援の仕組みそのものを変える人になりたい」 そう決意した彼女が選んだのは、慶應義塾大学の法学部政治学科でした。


志望理由書では、小田勇樹准教授(公共経営)や杉木明子教授(現代アフリカ政治)の名前を挙げ、「行政学や政策論を通じて、現地の人と一緒に制度を作る方法を学びたい」と具体的にアピール。 「現場の優しさ」と「制度の論理」の両方を知る彼女だからこそ、慶應が掲げる「実践的知性」を体現できる人材だと評価されました。


「違和感」こそが最大の発見!

鈴内さんの合格から分かること。 それは、「活動の中で感じた『モヤモヤ』を見逃さないこと」が大切だということです。


「なんか変だな?」と思った違和感を、そのままにせず突き詰めてみる。専門家に話を聞いたり、自分の身近な体験と結びつけてみたりする。 そうすることで、ありきたりな「ボランティア体験記」が、社会の核心を突く「志望理由書」に変わります。 鈴内さんは将来、アフリカの人々と共に、本当に必要な支援の形を作り上げてくれるはずです!