民族対立を「感情」ではなく「仕組み」から考えた進路選択
成城大学 社会イノベーション学部 合格
問題意識の出発点
彼が国際問題に関心を持ったきっかけは、近年深刻化している民族間紛争でした。イスラエルにおけるイスラエル人とアラブ人の対立をはじめ、世界各地で続く衝突を知る中で、「なぜ同じ地域に住む人々が、ここまで対立してしまうのか」という疑問を持つようになりました。
単に感情的な対立として捉えるのではなく、国際協力や政策の視点から民族対立を緩和する方法を考えたい。その思いが、彼の進路選択の軸となりました。

行動のきっかけ
最初に行動に移したのは、リザプロの課外活動に参加し、NPO法人せいぼジャパンが主催するアフリカ産コーヒー豆の販売マーケティングプログラムに取り組んだことでした。マラウイ産の寄付型コーヒーをどうすれば多くの人に知ってもらえるかを考える中で、国際協力は遠い世界の話ではなく、日常の消費行動ともつながっていることを実感します。
この経験をきっかけに貧困問題を調べる中で、スーダンが貧富の格差を背景に紛争状態に陥った歴史を知り、貧困と紛争の関係に強い関心を抱くようになりました。
学びを深めた経験
彼はさらに、民族紛争への理解を深めるため、中東地域の紛争停止をテーマとした模擬国際会議に参加しました。事前学習として、安全保障や中東問題を研究する専門家や、パレスチナ問題を扱う演劇関係者から現地の状況について話を聞き、その上で解決策を議論しました。
また、NPO法人AAR Japanが開催する難民問題のイベントにも参加し、現地で活動するスタッフや、実際に自国から避難してきた人々の声を直接聞きました。この経験から、難民支援は一方的な「支援」ではなく、自立を見据えた長期的な視点が必要であることを学びました。
考えの変化
これらの経験を通じて彼は、民族対立の背景には、貧困だけでなく宗教や人種、政治的な思惑が複雑に絡み合っていることを理解しました。同時に、難民の人々も常に苦しい生活だけを送っているわけではなく、日常の中で前向きに生きようとしている姿があることも知りました。
だからこそ支援は、一方的に与えるものではなく、被援助国の文化や特徴を理解し、ともに考え、ともにつくる形で進める必要があると考えるようになりました。
将来像
彼は、民族対立や紛争は一国だけの介入で解消できる問題ではなく、当事国同士の話し合いだけでも限界があると考えています。国際社会が協力し、政策や経済的な手段を通じて関与することで、はじめて状況が動く場合もある。そのため将来は、NPO法人によるアドボカシー活動に参加し、国際問題への関心を高める世論形成にも関わりたいと考えています。
なぜ社会イノベーション学部なのか
成城大学 社会イノベーション学部は、社会課題を感情論ではなく構造的に捉え、政策・経済・国際関係を横断して学べる点が、彼の問題意識と一致していました。
基礎となる国際関係や経営の学びを土台に、イノベーション政策や国際協力を通じて、民族対立や国際問題の解決策を探究していきたいと考えています。
合格の決め手
彼が評価された理由は、国際問題を「かわいそう」「大変だ」という感情で終わらせず、自分で調べ、行動し、考え続けてきた点にありました。
民族対立をどうすれば緩和できるのかを問いとして整理し、学問として深めようとする姿勢が、社会イノベーション学部の学びと重なっていました。
これから
彼はこれから、国際協力と政策の視点を行き来しながら、民族対立や紛争の緩和に貢献できる人材を目指していきます。成城大学での学びは、その第一歩となります。
