「北関東こそ、多文化共生の最前線だ!」群馬での地道な対話と、オーストラリアでの衝撃を政策へ。慶應法学部に見事合格!


「近所に住む外国人のことを、私たちはどれだけ知っているだろう?」 群馬県沼田市。外国人労働者が多いこの地域で育った石原さん。 駅で道を聞かれた時の「言葉の壁」や、祖母から聞いた「過酷な労働環境」の話。身近な違和感を見過ごさず、「対話」という泥臭いアクションで真実を追求しました。


地元・群馬と留学先・オーストラリア。2つの視点から日本の移民政策に鋭く切り込み、将来は総務省で政策を作りたいと志す彼女の、合格ストーリーを紹介します!


 原点は「祖母の隣人」と「駅での沈黙」

石原さんがこの問題に関心を持ったのは、決して教科書の中の話ではありませんでした。 彼女の地元・北関東は、農業や工業の担い手として多くの外国人が暮らしています。しかし、駅で行き先を聞かれても日本語が通じずコミュニケーションが取れない現実。そして、祖母の隣に住む中国人が、早朝から深夜まで働いているという事実。


「ここにいるのに、見えない壁がある」


地域コミュニティから孤立し、ただ労働力として消費されている外国人の姿に、彼女は強い危機感を抱きました。「言葉が通じないから仕方ない」で済ませていいのか? その問いが彼女を突き動かしました。


オーストラリアで見た「移民国家」のリアル

「日本はどうすべきか?」を考えるため、彼女はオーストラリアへ1年間の留学を決意します。 そこで見たのは、政府主催のアジアンフェスティバルで異文化が尊重され、高度な能力を持つ移民が社会に貢献する姿でした。


彼女のすごいところは、ただ留学を楽しむだけでなく、「調査」を行ったことです。


  • 留学生へのアンケート実施


  • 現地の学校振り分け担当者へのインタビュー


  • アジアンフェスティバルでのボランティア


「オーストラリアには明確な移民政策がある。日本のように『なし崩し』で受け入れているのとは違う」。この比較視点が、彼女の主張を強固なものにしました。


「30人以上」との対話が拓いた道

帰国後、石原さんは地元・沼田市で徹底的なフィールドワークを行います。 「机上の空論」にならないよう、当事者の生の声を集めました。


日本語教室でボランティア: 高校生アシスタントとして30人以上の外国人をサポート。


政治家・行政へ直撃: 地元の市議会議員や市役所職員に対談を申し込み、行政の苦悩を聞き出す。


雇用主(農家)への取材: 「彼らがいないと仕事が回らない」という切実な声を聞く。


計30人以上へのインタビューを通じて、「外国人労働者」「雇用主」「行政」「近隣住民」それぞれの言い分と苦悩を浮き彫りにしました。この圧倒的な行動力が、慶應の教授陣を唸らせたのです。


 慶應法学部で描く「共生モデル」

彼女が目指すのは、総務省の職員として、北関東のような地方都市に適した「共生モデル」を作ること。 志望理由書では、塩原良和教授(社会変動論)や錦田愛子教授(国際人権法)の下で学びたいと熱く記述しました。


「単に優しくするだけでなく、法整備と制度設計が必要だ」 現場の痛みを知る彼女だからこそ、感情論ではない、実効性のある政策提言ができるはずです。


地域課題は「宝の山」だ!

石原さんの合格から分かること。 それは、「地方や田舎こそ、最先端の課題解決のフィールドになる」ということです。


「東京じゃないから何もできない」なんてことはありません。 あなたの住む町で起きていること、隣に住んでいる人のこと。そこに目を向け、話を聞きに行く。 その「半径数メートルの探究」が、やがて国の政策を変える大きな力になります。どこに住んでいても推薦入試はチャレンジできるということを、証明してくれました。