『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』|点数では測れない力を育てるために

リザプロ代表の孫辰洋が、書籍『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』を出版しました。長年にわたり総合型選抜・推薦入試の指導に携わり、数多くの生徒・保護者と向き合ってきた現場経験から生まれた一冊です。

この記事では、本書がどのような内容の書籍なのかを紹介します。あわせて、なぜ12歳という時期に着目しているのか、本書がどのような姿勢で書かれているのかについてもお伝えします。お子さまの学びや進路について考えるうえでの、参考にしていただければ幸いです。

書籍の基本情報

本書の書誌情報は、以下のとおりです。

項目

内容

書名

12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた

著者

孫 辰洋

監修

中山 芳一

出版社

ダイヤモンド社

発売日

2025年11月19日

ISBN

978-4-478-12351-5


「頭のよさ」とは、成績のことではない

「頭のいい子」と聞くと、テストの点数が高い、暗記が得意といったイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、これからの時代に本当に求められるのは、点数では測れない力です。本書では、次の3つを挙げています。

  • 自分で考えられる力
  • 物事を言葉で説明できる力
  • 社会と自分をつなげて捉える視点

いずれも、テストの得点として数値化されるものではありません。だからこそ、どう育てればよいのかが見えにくく、家庭のなかで後回しになりがちな部分でもあります。本書は、こうした力を12歳前後という思考が大きく育つ時期から、どのように家庭で育てていくべきかを、具体例とともに解説しています。

なぜ「12歳から」なのか

中学生前後は、勉強のやり方や考え方、物事への向き合い方が固定化し始める重要な時期です。本書がこの時期に着目しているのは、ここで整えた土台が、その後の学び方を大きく左右するためです。具体的には、次のような問いに向き合う時期にあたります。

  • なぜ学ぶのか
  • 自分は何に興味があるのか
  • どう考え、どう伝えるのか

この時期にこうした土台を整えておくことで、高校・大学受験だけでなく、その先の人生にもつながる力が育っていきます。反対に、考え方が固まってから方向を変えるのは簡単ではありません。とはいえ、12歳を過ぎていたら手遅れというわけではなく、今から何ができるかを考えるための一冊として読める内容です。

受験のためではなく、人生のための学びを

本書は、難関校に合格させるためのノウハウ本ではありません。合格の技術を並べた本を期待して読むと、印象が異なるかもしれません。本書が向き合っているのは、もっと手前にある問いです。

子どもが自分の頭で考え、自分の言葉で語り、自分の進路を選べるようになる。そのために、親として何ができるのか。本書は、その問いを丁寧に言語化した一冊です。リザプロが大切にしている「できるを気づかせ、思いを叶える」という理念も、本書全体に通底しています。

本書の背景にあるもの

本書の内容は、著者の経験だけにもとづくものではありません。著者が代表を務めるリザプロでは、推薦入試で難関大学へ進学した学生の志望理由書を、1万件以上分析してきました。なぜこの生徒は合格したのか、なぜこの生徒は不合格だったのかを、データをもとに検証しています。

その蓄積から見えてきたのが、合格する子どもたちに共通する、点数では測れない力でした。こうした力は、非認知能力と呼ばれます。本書では、この力をわかりやすく整理したうえで、実際の受験生の事例を交えながら、家庭での育て方を紹介しています。指導の現場とデータの両方に裏づけられている点が、本書の特徴です。

こんな方におすすめ

本書は、小学生や中学生のお子さまを持つ保護者に向けて書かれています。特に、子どもの成績が思うように伸びず、どう関わればよいか悩んでいる方や、偏差値以外の指標で子どもの成長を捉えたいと考えている方に適しています。また、推薦入試を視野に入れている家庭にとっては、大学がどのような力を評価しているのかを知る手がかりにもなります。進路指導に携わる教育関係者の方にも、参考にしていただける内容です。

監修|中山芳一氏について

本書の監修は、中山芳一氏が務めています。中山氏は1976年生まれで、All HEROs合同会社の代表社員、IPU環太平洋大学の特命教授を務める教育者・著作家です。非認知能力の育成を専門としており、小中高生を含む講演活動も数多く行っています。指導の現場から生まれた著者の視点に、非認知能力研究の知見が加わることで、本書の内容が裏づけられています。

著者・孫辰洋について

著者の孫辰洋は、リザプロ株式会社の代表取締役です。小学生から中学生の時期を中国・北京で過ごし、高校進学を機に日本へ帰国しました。受験生時代には、中国の名門・清華大学と早稲田大学に合格しています。早稲田大学政治経済学部在学中の2019年に教育事業を創業し、2020年にリザプロ株式会社を設立しました。「教育で日本を強くする」という理念のもと、推薦入試専門のオンライン予備校の運営に加え、推薦入試メディア『未来図』の創刊など、教育の領域で活動を続けています。

孫辰洋について

あわせて読みたい|『総合型選抜・学校推薦型選抜の新しい教科書』

孫辰洋は、2026年7月にSBクリエイティブより『総合型選抜・学校推薦型選抜の新しい教科書』も刊行しています。こちらは合格者5,000人以上のデータ分析にもとづき、推薦入試の対策メソッドをまとめた一冊です。保護者に向けて書かれた『12歳から始める 本当に頭のいい子の育てかた』に対して、こちらは推薦入試を検討している高校生本人に向けた内容になっています。目的に応じて読み分けていただけます。

リザプロ代表・孫辰洋 著書第2弾『総合型選抜・学校推薦型選抜の新しい教科書』7月31日出版

最後に

子育てや教育に、明確な正解はありません。だからこそ、悩み、不安になることも多いのではないでしょうか。何が正しいのか分からないまま、目の前の成績や周囲の様子に気持ちが揺れることもあると思います。

本書が、今、何を大切にすればいいのかを考える一つの指針となれば幸いです。お子さまとの関わり方を見つめ直すきっかけとして、多くの保護者の皆さまにお読みいただければと思います。